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女子旅!行った気になる旅レポブログ♪

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★旅先一覧まとめ★

瀬戸芸5 ハンセン病療養所大島

次の行き先は大島。

ハンセン病療養所があり、

現在は元患者の方が30~40名暮らされてるそうです。

そんな病気の方が苦しんでいたであろう場所を

芸術祭の舞台にしてしまって、良いのか!?と

疑問に思いましたが、

 

ワタシみたいな全くハンセン病の知識がない人間が、

そこでどんな事が起きていたのか知るきっかけになったので

そこが狙いだったのでしょう。

 

今も住まわれている方もいるので、

細かく注意が書かれた紙を渡される。

 

きた。
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オリーブちゃんが描かれた船。
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大島到着
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ハンセン病について詳しく知りたい方は、

香川県のページにいろいろ載っているので参考にしてください。

www.pref.kagawa.lg.jp

 

拙い語学力で要約すると

当時ハンセン病は見た目も変形してしまう

絶対治らない恐ろしい伝染病とされてた。

 

病気になったら最後、

親兄弟から離され遠い土地に隔離され、

まるで刑務所のような生活を強いられていた。

それが国の政策。

 

元患者の方の手記を読むと

何も悪いことをしてないのに、

病気になっただけで何故こんなひどい暮らしを

しなければならないのか、胸が痛くなりました。

 

そして未だに差別や偏見が残るという。

 

そういう病気の偏見って昔の話でしょ、

って思う方もいるかもですが、

いやいや、つい数年前も

新柄コロナがうつるから東京人は

田舎に来るな!っとか、

コロナにかかった人が出た家は村八分みたいな

偏見が横行してたので、

人間って永遠に同じ事繰り返してるんですよね。。

 

 

現在は薬の進歩により、

正しく治療すれば100%完治する為、

治ったら地元に帰る事も可能なのですが

元患者の方々は高齢が多く

そのまま療養所に住まわれてる方もいます。

その一つが瀬戸内海の大島です。

 

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到着すると、芸術祭の間

希望の人は係の方から

島の説明を受ける事が出来ます。

 


島の事をちゃんと

知っておいた方が良いかなと、

参加しました。

町の様子、納骨堂や寺、教会など。

 

最後に説明されたのがこれ。

 

海に捨てられていた解剖台。
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当時は患者は自分が亡くなったら解剖しても良いと

契約書に書かされていたとか。。

 

解剖台は必要なくなった時期に海に捨てられたのですが、

そういう歴史も残しておくべきだと引き上げたそうです。

 

自分の最後がこんな無機質なコンクリートの塊の上で

メスで切られるってのが決まってるなんて、なんともむなしい。。

 

ここで説明してくださった方とは解散。

すっかり気分が下がったところで、芸術祭の作品を見ることに。

元入居患者の寮を使って作品を展示していました。

 


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海峡の歌
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昔はひどい暮らしから逃げるため隣の島まで泳ぐ人が居たそうで

実際に作者がその海を泳いでみたというインスタレーション

 

 


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青空水族館。
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泣く人魚
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海の漂着ゴミで作った何か
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Nさんの人生f:id:pikoan:20230925223145j:image

 

作者が入所していたNさんから当時の生活の話を聞き

それを空間にライブペイントして表現。

なかなか壮絶な人生で心が痛む。
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穏やかな海岸。

元患者さん達は海を見ながら

故郷に思いを馳せてたかもしれない。

 

あと、対岸の島まで泳ぎ切れば逃げられるかもしれない。。と
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